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講演会「決算書が教えてくれる会社の状況」
2007年12月3日:会計情報

毎年この時期には講演をしようと考えているのですが、今年も12月1日に「決算書が教えてくれる会社の状況」という内容で話をさせてもらう機会がありました。


 今年は、関与させていただいている社長様からのご紹介で同業種団体の研修会で話をさせてもらいました。
「決算書が教えてくれる会社の状況」という題で話をさせてもらいましたが、簡単に言うと以下の内容になります。
①決算書は何のために作成する?
②決算書を経営判断のために活用する
③月次決算の必要性
④信頼性の高い決算書を作成しましょう
⑤月次決算時の決算書の見るべきポイント
⑥損益計算書の見るべき5つのポイント
⑦キャッシュフロー計算書の見るべき3つのポイント
⑧年次決算でこそ見るべきポイント
⑨貸借対照表の改善=社長の決断
⑩経営計画の進め
⑪経営再建への財務的アプローチ
⑫税理士ができる事できない事
このような内容について45分ほどお話させていただきました。
私は決算書に特別な見方なんてないと思っています。
一番大事なことは2期分の決算書を並べてじっと眺める事だと思います。
そんな事かと思われるかもしれませんが、これでだけでもわかることがたくさんあります。
現金が随分減っているな。何でだろう。
売掛金が増えている。回収が遅れているかな?
在庫の金額も増えている。資金が固定してしまっているかも?
人件費が大きく増えている。人を採用したからか。
その割りには売上高は伸びていないな。
等々・・・
 比率分析の指標を30個以上も並べてみるよりも、まずは前年同月比、予算比など実数分析をしっかりと行い、その上で自社が重視する比率分析の指標を採用する事が大事だと思います。
 たとえば売上高に対する人件費比率と言う比率がありますが、この指標は原価率が高い卸売業とサービス業ではまったく違う数値になります。このような指標は同業種内で比較することや自社の数値の変化をみることで始めて意味を持つもので、ただ単純にこの数値を把握したところで何の意味もありません。
 決算書の見方は社長が何を重視するのかによっても大きく異なるもので、何が正解と言う事はないと思います。
大切な事は決算書が継続的に、決められた基準に基づき、正確に、そして迅速に作成されている事、そしてそれを社長が社長の財務方針に基づいて確認する事だと思います。
今回は45分程度と時間も短く、特にキャッシュフロー計算書についての話や経営計画の具体的立案、経営再建への財務的アプローチについては詳しくお話しすることができませんでしたが、少しでも会社経営の参考になればと思います。

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