チベットで犬にかまれた旅行誌 パート5
前回の続き。
ラサに陸路で行く途中に犬に足をかまれ、ラサ到着後病院に1か月入院することになった。
保険会社が払うとわかったからか、病院はかなり私にいい待遇をしてくれた。
まずはトイレ付きの特別室に移った。
入院して1週間くらいしたとき、お医者さんとカタコトの英語がわかる看護婦さんが5人ほど来て外国人の私に大きな花束と果物籠をプレゼントしてくれた。
言葉も通じずさみしい思いをしていると思って、励ましてくれたのだろう。とってもうれしかった。
1か月の入院期間何をしていたかというと、
看護婦さんやお医者さんと筆談で話をして、今はやりの曲とかテレビの女優さんとかタレントとかいろいろと教えてもらった。
あとは、毎日テレビを見ていた。チベットのドラマをやっていて、身分違いの恋に悩むというどこでも同じようなストーリーだったが、毎日やっていたので、昼ドラ感覚かかさず見ていた。
そして出演しているのが、超美人の女優さん&男優さん。絶対日本人好みだと思う!誰かわからないが、うっとり美しいドラマに見とれていた。
Mちゃんがパソコンを持ってきていて、彼女は1年旅をするのでパソコンに音楽やお笑いの動画をたくさん入れてきていた。映画のDVDも何枚かもっていた。
Mちゃんがいない昼間にひとりで音楽聞いて歌ったり、お笑いのコントを見て笑っていた。
Mちゃんが帰ってきたら、一緒に御飯を食べチベットの様子を教えてもらっていた。
私は車いすで病院探検したり、部屋から見えるポタラ宮をながめたり。
そんな私が結構気楽な生活を送っている最中、日本では大変なことに。
「チベットの秘境で狂犬病の野犬に襲われ重傷。死ぬかもしれない。」ぐらいになっていたらしい。
実際は、「トロくて、飼い犬に足をかまれた。狂犬病の注射は念のため打っておく。」のが正しい。
保険会社の人に救護者として、家族に迎えに来てもらいますか?と聞かれたので、旦那がその月で仕事を辞めることになっていたので、保険で費用が全額おりるって言うから仕事辞めたら迎えに来てもらおうかな~チベットも無料でいけるし!くらいの感じでお願いすることにした。
そしてそれから1週間後青ざめた顔で超心配症のうちの旦那サマがラサまで迎えに来たのだった。
続く・・・